小さく脱皮する
先日のカフェでハーブティーに大人の再会を果たしてから
家でもハーブティーを飲み始めている。
とにかく何も知らないので、ひとまずスーパーで買ってみたバラエティーパックやら
無印で見つけたオーガニックハーブティーなどを
お試し中。
バラエティーパックの方には、3種類のブレンドティーが入っていたが、「リラックスカモミールブレンド」は封を開けた瞬間から独特な香りが苦手で飲めなかった。ハーブティーとの再会がここからだったら、たぶん一生飲まなかったと思う、、、
ハーブティーというと効能も気になるところだけれど、ワタシには香りや味が好みに合うかというところも大事な要素みたいだ。
修行じゃないんだから、できれば美味しく、リラックスして飲みたい。
そういう点では「奇跡のお茶」とも呼ばれるルイボスティーは、愛飲する人も少なくないだけあって、初心者にも飲みやすかった。アップルやらマスカットやら…フルーティーな風味が加われば、さらに飲みやすさアップだ。
ちょっと試してみただけだけど、ここまでの試飲では、自分はカモミールがどうやら苦手らしいことと、フルーツテイストが混じった方が飲みやすいということがわかった。
沸騰した熱湯を入れて蓋をし、蒸らすこと数分。
セットしておいたタイマーが鳴る。
お店のように、耐熱ガラスの透明なポットやカップがあったらもっと素敵だろうと思うし、「ピピピ、ピピピ、」という電子音のお知らせじゃ、味気ないような気もする。よさげなティーセットと砂時計が欲しくなる。
でも待てよ、ズボラ主婦にはティーポットの片付け、手入れ、面倒かな(カップにティーバッグが楽チン?)…
砂時計の砂が落ちても、気づかないかもしれない(何かしながら待つなら音で知らせてくれた方が便利?)…
どんなものが自分のお茶時間にフィットするのか、もう少し考えよう。
まだまだひよっこ、流儀もこだわりも、方向性がまるでないのだから。
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お茶の種類を変えて、昨日まで知らなかった味を今日知るだけで、新しい自分になれたような気がする。
うすーい皮を一枚ずつ脱ぐような脱皮で、誰にも気付かれたり称えられたりしないのだけど、それは自分だけが知る、ちっちゃな進化だ。
カモミールティーが苦手らしいことと、ルイボスティーが美味しいことを知った、昨日よりも皮一枚分、新しいワタシ。
裏を返せばたったそれだけ、その程度しか、進化する力が自分にはもうないのかもしれないけれど。
それも、これも
じんわりと、お茶とともに沁みていく。
最後のアップル&ルイボスを飲みながら、次はどんなお茶にしようかなと考える。
明日も一皮くらい、むけるかなあ。