メオトカフェ

中年倦怠期夫婦の「カフェ道」

第5回 【海辺のカフェ】 大人の秘密基地で語り合う

5月。

 

月に一度の夫婦カフェ巡りを始めて、はや5ヶ月。

季節もいいので、今回はドライブがてら海辺のカフェに出かけた。

 

島国・日本だけど、「海辺」に住み日常的に海を眺めながらコーヒーを飲める人は、どれくらいいるのだろう?

山辺」に住む私たちには、なおのこと特別感いっぱいで、「海辺のコーヒー」は想像しただけで気持ちが高揚する。

 

2人の関係を新鮮に保つには、「初めて」が必要なのではないかという反省と考察↓

 

me-oto-cafe.hatenablog.com

 

を無駄にしないよう、海辺は海辺でも「初めての海辺」を選んだ。

オットはボーっと海を眺めるのが好きだから、疲れたハートの(いつも日常的に心が疲れている人なのだ)癒しにもなるはずだ…

 

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道中長くてお昼を食べそこなってしまったので、急遽、今回は「海辺」でランチも。

港の食堂で、海鮮丼と揚げたてのキスフライをペロリ。

海鮮丼は上品な量だったので、オットには物足りなかっただろうけど、カフェが控えているので8分目で。

 

さてさて、場所を変えて主目的のカフェ。

それぞれの席が曲線の仕切りでまるく囲まれながらも、高低差のある配置で、全席から海が眺められる設計。

 

プライベートスペースが保たれているので、海に気を取られすぎるでもなく、他のお客さんと視線が交わることもなく、なんだかいい感じだ。

 

雨予報だったけど、晴れ間が。

 

ワタシはカフェラテ、オットは今回はカプチーノ

「何が違うの?」と飲み比べたり、(また!)一つだけ注文したレアチーズケーキを二人でつついたり…あれ?なんだか恋人同士みたいでないの?

 

…実際にはそんな甘い雰囲気ではなかったけれど、この日はいつもより会話がはずんだように思う。

思えば、私たちは車に乗っている時は、会話が少ないなりに話ができているような気がする。

 

似ている、、、

この空間、車の中に似ている。

この秘密基地感。コックピット感。

 

子供の頃、友達と開いた傘を重ねて、小さなドーム状の「基地」を作って遊んだことを思い出した。

風が吹いたら飛んでいってしまう、あの小さな空間の特別感。

身を寄せ合って遊んだ連帯感。

 

 

私たちは今、あれに似たところにいる。

 

すぐ外に世界が広がっているのを感じながら、あえての閉鎖空間。

 

これか。

距離が縮まる、そのワケは。

 

何十年ぶりかの秘密基地。

今日は特別に楽しかった。