メオトカフェ

中年倦怠期夫婦の「カフェ道」

夫婦でカフェ

第20回 【自由時間のカフェ】ここでアリバイを

暑い暑い夏休み。 息子を“オープンキャンパス”なるものに送り届けるため、早朝に家を出た。 進学希望の息子には、田舎の庶民の息子なのだから、身分相応の学費のところしか出せないよ(それだって大変なのだ)、と伝えてある。 それで探し出してきた学び舎は…

第19回 【老夫婦が営むカフェ】…have a nice day!

暑い暑い、休日の午後。 出かけた先は観光スポット(のはず)だが、暑さのせいか人気に陰りがあるのか、人はまばらだ。 その一角にある、落ち着いた雰囲気のカフェ&ギャラリーに立ち寄った。 いったい いつからここにカフェスペースがあったのか、ワタシた…

第18回 【ゲストハウスのカフェ】 ヒトの五感で確かめる

自然には絶対通らないだろうな…という場所に、そのカフェはあった。 文明の利器によって、たどり着くことができた。 古民家を改装したゲストハウスだというその大きな家は、玄関が開け放たれているが人の気配はない。 勝手に入っていいのかしら? 「…おじゃ…

第17回 【おうちカフェ】 ~そんな時もある

月末。 今日行かなければ、今月はカフェ行けないなあ…なんてぼんやり考えていた日曜の朝、 オットが長い間キッチンで何やらしている。 甘い香りが漂い始めた。 匂いに誘われて覗きに行くと、フライパンの中にはフレンチトースト。 「久しぶりだね」 休日の朝…

第16回 【女王様?のランチカフェ】凸凹だから上手くいく

誕生月だ。 今月は先月に次ぐ贅沢カフェ。 静かな住宅街の中でひときわ賑わうこのカフェは、もとは八百屋さんらしい。 野菜や果物がふんだんに使われたメニューの中からワタシが選んだのは、 アボカドのクリームパスタ。 アボカド大好き。 アボカドは年中ス…

第15回【記念日カフェ】 中年夫婦、初めてのアフタヌーンティーへ!

結婚記念の月である。 贅沢が許されるのはこの月しかない。 オットの機嫌のよき日、よき時を狙って提案してみた。 「3月のカフェ、アフタヌーンティーに行ってみたいんだけど、いい?」 「いいよ」 (ム…あっさりOK。午後の紅茶くらいにしか思ってないな…)…

第14回 【駆け抜ける古民家カフェ】 できることなら、ゆっくりと

学ばねばならないことがあって、夫婦二人で市民会館に出かけた帰り道。 バレンタインも近いし、甘いものでもどうですか?ということで、オットを今月のカフェに誘った。 イベントごとだし、少しかしこまってホテル内のカフェなんかもいいかもしれないと、会…

第13回 【ガレットとイングリッシュマフィンのモーニングカフェ】 人と人って難しい

息子の試合を観戦できることになった。 コロナ禍での入場制限が立ちはだかり、この数年間なかなか叶わなかったが、このたびようやく入場する権利を得ることができたのだ。 年頃息子の応援に親2人がやってくるなんて、本人には迷惑この上ない話かもしれない…

第12回 【いつものカフェ】年末だからって、はしゃがない、はしゃげない。

2022年最後のメオトカフェ。 年末カウントダウン(日にちの)が始まっているというのに、2人でカフェに行く時間がとれないでいた。 「この日の夜なら」という日があって、できたばかりのカフェなど調べてみたりもしたが、どうも気が進まない。 師走。師…

第11回 【裏通りの本格カフェ】ありのままのワタシたちで

11回目のメオトカフェ。 今回は街の図書館の近くの、小さなカフェを訪れた。 図書館近辺にはいくつかのカフェがある。表通りに面したカフェの窓辺の席で、コーヒーを飲んでいる人たちを行き帰りにチラッと見ては、いつか私も…と思っていた。図書館で借りた…

第10回 【旅するカフェ】日本の街角で台湾茶

10月。 “メオト“カフェ巡りの第10回目は、台湾の香り漂うカフェへ。 もちろん日本の、街角にある小さなお店だが、足を踏み入れると異国感がほんのりと漂っている。 ご主人が旅する時に使われているのであろう、年季の入ったトランクやカメラ、外国のコイ…

第9回【森の中のメチャ混みカフェ】 真相は森の中?

なんだかすっきりしない天気が続く、9月。 この日は久々に晴れ、残暑と呼ぶのがピッタリな気候だった。 9回目の夫婦カフェ巡りは、森の中の、大きなテラス席が素敵な、あのカフェに行ってみようと家を出た。10年近く前に一度だけお邪魔したことのあるカフ…

第8回 【ショールームの片隅のカフェ】 ハーブティーはいかが?

8回目のメオトカフェ。 8月、2人で出かけられそうな日はこの日の午後しかなかった。 あいにくの雨。 カフェを選ぶにあたって、「歩き」と「眺望」は消えた。 街はお盆休みの人たちで、3年ぶりの賑わいがまだ収まっていない。 コロナ第7波の真っただ中、…

第7回 【大きな窓のあるカフェ】いつもそこにある景色

7月のカフェ。 夏だし、夜カフェもいいのではと思い、金曜の夜、オットの帰宅を待って出かけてみた。 夜遅くまで営業しているはずの店に向かったが、どういうわけか真っ暗。 もう一軒行ってみたけれどこちらも明かりが落ちている。 「なんで?コロナでも出た…

第6回 【パンとゆで卵のモーニングカフェ】 猫娘の父の日

6回目のメオトカフェ。 今回は買いたいものがあって、こちらのカフェへ。 子供たちに朝ごはんを食べさせておいてから、二人遅めのモーニング。 いつもは「待ち」が発生していることもあるモーニングタイムだが、今日は終了時間間際。もう数回転したと思われ…

第5回 【海辺のカフェ】 大人の秘密基地で語り合う

5月。 月に一度の夫婦カフェ巡りを始めて、はや5ヶ月。 季節もいいので、今回はドライブがてら海辺のカフェに出かけた。 島国・日本だけど、「海辺」に住み日常的に海を眺めながらコーヒーを飲める人は、どれくらいいるのだろう? 「山辺」に住む私たちに…

第4回 【いちごパフェと春カフェ】 甘酸っぱい?胃もたれする思い出

4月…なんだかんだと気ぜわしい。 なんで4月に何でもかんでもリセットされるの!と言いたくなる。 ちょっと油断すると、机の上はすぐに書類の山だ。 年度ごとの変化があるから新鮮な気持ちにもなれるのだけど、年を重ねるごとに変化に順応するのが難しくな…

第3回  【いつかは特別だったはずのカフェ】 さあ、結婚記念だぞ。

月に一度だけの夫婦2人のカフェ巡りも3回目。凍てつく雪道をたいした会話もなく歩いた日から、約2か月。 ずいぶん暖かくなった。 そこかしこに雪はまだ残っているが、今日は上着がいらないほどだ。 とはいえ、季節を先取りするようなオシャレ夫婦ではないの…

第2回 【感染予防のドライブスルーカフェ】 初めてのチョコレートチャンクスコーンとともに。 

2月半ば、中年倦怠期夫婦のカフェ道は、2回目にして「まん延防止重点措置」の真っただ中。 マジメな田舎の夫婦、ここは固い道を選ぼう。 お店での非日常の雰囲気は、気分を盛り上げるのに大切な要素なので残念だけど、仕方ない。 そこで今回利用したのはこ…

第1回 【古い町並みの中にある古民家カフェ】  メロンパンが食べたい。

1月上旬のある休日、オットとカフェに出かけた。 よくあることではなく、どっぷり中年となった私たち夫婦にとって、極めて稀なことである。 子育ても後半戦に入り、なんとなく、しっくりいかなくなったと感じる二人の関係。 大きなケンカをするわけでもなく…