【ガーデニング】初心者さんもズボラさんも育てられる!アジサイ「アナベル」の魅力
梅雨明けし、早くも猛暑?
ずいぶん酷な環境で、アジサイ「アナベル」がみるみる大きく、白くなり、満開に。
純白のゴージャスなヒラヒラ(装飾花)がなんだかウエディングドレスを連想させる。
時期的にもジューンブライド?
花言葉は「ひたむきな愛」だ。
そのあたり、日本のアジサイとは少々違う。
我がガーデンは「ほったらかしガーデン」なので、お迎えする住人については少しばかり条件がある。
・こまめな水やり、花柄摘みが必要ないこと
・害虫がつきにくいこと
・日陰+夕方の西日に耐えられること
・寒冷地で冬が越せること
・春が来たら自力で成長してくれること
「少し」じゃないか。けっこうあるな、、、
そんな都合のいいガーデニングがあるか!と本格筋の方にはお𠮟りを受けそうだが、けっこうなんとかなるものである。
ガーデンの住人は、主人の性質をよく心得ているらしく、自立心と生命力が旺盛で、彼ら彼女らの自主的な営みによって、我がガーデンは支えられているのだ。
なかでもこの「アナベル」は素晴らしい。
アメリカ生まれだけあって、洋風な雰囲気を兼ね備えつつも、和のテイストにもしっくり馴染む。それでいてインパクトがあり、ガーデンのアクセントにはもってこい。暗くなりがちな日陰の庭にも、明るさと華やぎを演出してくれる。
アナベルは育て方も簡単で、日がそこそこ当たる地植えならば、根付けば基本的に水やり不要、ほぼ「ほったらかし」で育つ。耐寒性・耐署性の両方を備え、病害虫にも強い。
そして、なんといっても「剪定が楽チン」なことが、アナベルお勧めの最大のポイントだ。
花芽を切り落としてしまったら、翌年の楽しみも切り落としてしまうことになる一般的なアジサイに対して、アナベルは「新枝咲き」なので、花芽も時期も気にせずに、「バッサリ」切ることができる。
(※アジサイはその年に伸びた枝は翌年に花芽がつき、翌々年に花が咲く性質がある。対してアナベルは、その年に伸びた枝に花がつく。)
楽チンな上に、積雪地域にとって、それはそれはありがたい性質で、「バッサリ」切れるということは、雪の重みで枝が折れたり木が倒れるのを防げるということだ。
ワタシは毎年冬支度の頃になると、地際5~10cmのところで本当に大丈夫?というくらい「バッサリ」いってしまうけど、毎年春になると「だいじょうぶです~」とニッコリ芽を出してくれる。
そしてグングン茎をのばし、つぼみがついたら、あれよあれよという間に大輪を咲かせる(6~7月)。その生育力には目を見張るものがあり、まさに我がガーデンにうってつけの住人だ。
「ほったらかしガーデン」の入居条件は全クリア。
ラクして簡単、その上美しい。
あまりにいいので、3年前ほど前に「ピンクアナベル」も迎えた。
今年、初めて花をつけた。
年を重ねると決して出せない、「初めて」のこの初々しさ。
誰にだってこんな時があるのだ。
この「ピンクアナベル」も、土地を間貸ししているだけのような主人のもと、来年以降はもっとたくましくなっていくのだろう。
アジサイ「アナベル」、ワタシのようなズボラガーデナーさんにこそ、是非お勧めしたい花だ。